11/17より3Dセキュア認証、12月のより現金寄りのサービスシフトで大きく使い勝手が変化したプリペイド型カードKyash。
2020年12月時点での使い勝手を一旦まとめてみようと思います。
結論 : カード利用より現金利用にシフトしているが、カード利用でもまだギリつかえるレベル
- 1. Kyashってなんぞ?
- 1.2. 銀行入金の送金
- 1.3. アプリが便利!
- 1.4 ポイントキャッシュバック
- 1.5 利息相当のポイントがもらえる
- 2. デメリット
- 3. スマホ決済によるロンダリング
- 4. まとめ
1. Kyashってなんぞ?
Kyashをご存じない方向けに説明すると、多機能プリペイドカードサービスです。
代表的な機能を以下に挙げます
- VISAカードとして決済可能
- 銀行入金の送金
- カードへのチャージ手段が豊富
- アプリによるリアルタイムな決済情報管理
- ポイントキャッシュバック
これらについて説明していきます。
1.1. VISAカードとしての決済
KyashはVISAカードとして決済出来、チャージ手段が豊富です。
たとえば以下の様な入金が可能です
クレジットカードを作れない18歳未満でも作成が可能なので、インターネットでの購入が当たり前の世の中では若者にもとても便利だと思います。
また、実カードも発行することができ、実カードであれば店舗などでも利用可能です。
直近の2020/11/17には3Dセキュア認証にも対応し、使えるお店もかなり増えています。
デビットカード並みには決済力がある感じです。
1.2. 銀行入金の送金
Kyashはクレジットカードやポイント系をチャージした際の金額と、銀行入金された金額は別種のお金として管理されており、銀行入金分に関してはKyash間の転送および出金が可能です。
出金は手数料がかかりますが、送金は無料です。
以前は出金はできなかったものの、クレカ枠も送金できていて利便性は下がってしまいましたが、クレカ枠の現金化に相当する部分なのでこの変更は法律上致し方ないところだと思います。
1.3. アプリが便利!
スマホのアプリでバーチャルカード、リアルカードともに管理可能です。
決済成立直後にすぐにpush通知が飛んでくるので、いつ何に使ったかを把握するのに便利ですね。
特に得にサブスクリプションサービスの見直しのきっかけにもなったりします。
また、リアルカードを落とした場合もスマホから速攻ロックがかけられますし、使い過ぎ防止で利用金額上限を設定することも可能です。
マネーフォワードとの相性も良く家計管理にはかなり便利です。
他にも、紐づけるカードの切り替えも行えるので、複数のカードを利用している人は、Kyash Card1枚にまとめることもできますね。
1.4 ポイントキャッシュバック
Kyashからの支払いに対して1%(端数切捨)のポイントバックがあり、ポイントは1pt=1円分として即座に利用できます。
月額で1,200ptが上限(カードでチャージ分は500pt上限)ですが、これが結構大きいです。
特に、クレジットカードと組み合わせた場合、Kyashへチャージした際にクレジットカード側でもポイントが付くので、2重取りすることができます。
楽天デビットカード(1%還元)を使えば、クレジットカードを使えない人でも 1+1%の高還元をできるのは地味にすごいです。
ただし、1%のポイント還元にはリアルカードの発行が必要なのでその点は注意です(バーチャルの場合は0.5%還元。
12月の改定でKyashバリュー(カードやポイントでチャージした分)へのキャッシュバック上限が500ptに下がってしまったので、クレカ2重取り枠が月50,000円までになってしまったのは結構痛いですが、コンビニなどで普段使いに使う分と考えればKyashはまだ使えると思います。
さすがに300pt切ったら日常利用でのお得感がかなりなくなると思っているので、そのときは考えますかー。
Kyashマネー(銀行、ATMからのチャージ分)に関しては従来通り1,200ptまで還元されますが、これらは2重取りできないですからねー。ウーム。
1.5 利息相当のポイントがもらえる
Kyashマネー(銀行、ATMからのチャージ分)に対して、$年率1%$のポイント(Kyashバリューへ変換可)が毎月もらえます。
$ 1 / 12 = 0.08333$ (%)ということで、1万円分Kyashマネーをチャージしておけば8円分、上限である100万円分チャージしておけば833円分のポイントがもらえる計算です。
最近のメガバンの普通預金金利が$0.001$(%)とかなので、それと比べると支払い分をプールしておくことによるメリットとしては大きいのですが、支払いとして使う口座であるならば1%還元のカードで払ってしまった方が、1年分のポイント相当を先取りできてしまうのでお得だと思います。
Kyashマネーの送金/受け取りを頻繁に行っている方以外は使いづらいかなと思います。
一応元本保証で、単利1%相当のポイントが受け取れると考えると、元本割れを極度に嫌う人にはいいかもしれませんが…。
2. デメリット
2.1. リアルカードは発行手数料がかかる
リアルカードにすると還元率が0.5%→1%に上がってお得ですが、発行手数料が900円かかります。
たまにキャンペーンで発行手数料が実質タダになる期間とかもあるのでそういうのを目指しましょう。
また、1%還元なら90,000-使えば元取れるので結構すぐです。
2.2. 不正利用時の補償が弱め
クレジットカードに比べると、不正利用時の補償が過去10日分で1回補償されると1年は補償が使えなくなる、と弱めです。
まぁ以前はまったく無かったので大分進化ですが。
この辺はアプリからのロックなども組み合わせて対策していきたいところです。
2.3. 使えない店がある
クレジットカードに比べるとまだ使えないところはあります。
ただ、今回の3D認証追加等も含め、使える店はかなり増えてきていますし、PayPalと組み合わせればネット上はほぼ行けます。
3. スマホ決済によるロンダリング
私は普段の買い物にOKを利用しているのですが、Kyashが3D認証に対応したので楽天PayとPayPayにKyashを紐づけて使っています。
この二つはそれほど大きい金額を使わないユーザーにとっては、合計で1.5%の還元になっており、普段の食料品の買い出し程度ではこの範囲に収まります。
これを代わりにKyashのクレジット決済にすると、合計2%の還元になるので効率が上がります。
しかし、OKではクレジットカード払いの場合は、会員カードによる食料品の約3%の割引が利かなくなります。
しかし、楽天PayやPayPayの決済は会員カード割引の対象となるので、これらにKyashを結び付ければ会員割引を維持したまま還元率を上げることができます(2020/11月現在)。
このように、「カード払いはだめだけど、楽天PayやPayPayならOK」みたいなサービスやお店はあるのですが、スマホ決済を噛ますことで結局の支払いは同じだけどサービスを受けられるケースは結構あります。
うーん、マネーロンダリングみたい。
4. まとめ
クレカ持ってるのに意味あるの?みたいなプリペイドカードですが、Kyashは結構サービスが手厚くまっとうなのでお財布薄くするのにも便利なのでオススメです。
悩んでいるならとりあえず作っていい一枚だと思います。