わくわく計算ライフ

ドムプラをキメつづけるブログになりつつある。

2022年10月 江東区キャッシュレスキャンペーンのデータを見る

ご近所の江東区でキャッシュレスキャンペーンが始まったので、利用しようと思うのですが次いでなのでデータを取ってみました。

1. キャンペーンの概要

対象の店舗でキャッシュレス決済を利用するとポイント還元があるイベントです。
詳細は以下ページを参照してください。

koto-cashless2022.jp

2. 対象店舗一覧

10/3 現在の情報が以下ページの「検索する」ボタンそばのリンクからPDFで置いてありました。

koto-cashless2022.jp

とりあえず、一旦スペース区切り扱いでGoogle SpreadSheetにコピーして、手動で整形して集計してみました。
自分が使っている決済の採用店を絞ってみたいしね。

3. 事業者別普及率

今回の対象店舗でのキャッシュレス決済事業者別の普及率を集計しました。
10/3更新のPDFでの総参加店舗は593件です。統計を見るにはなかなかいい感じですね。
例によってデータを取り扱う人が作っていないため、全角半角文字が入り混じって居たりしたのでもうちょいクレンジングは必要ですが、住所もあるのでマップ上に座標をポイントしてみるのも面白いかもしれません(暇があればやるかも)。

決済事業名 件数 割合(%)
PayPay 592 99.8
d払い 339 57.2
au Pay 265 44.3
楽天Pay 163 27.5

いきさつは分からないですが、既にキャッシュレス導入済みの事業者に打診したものと思われるので、現時点の普及率におそらくは近いのでしょう。
PayPayが圧倒的な普及率で、採用していない店舗は1店舗のみでした。しかし、この店舗どの決済にもチェックがついていなかったので記録ミスか、これから導入かはたまたPDFからコピーした際になんらかの原因で落ちたかもしれません。
実質PayPay 100%みたいな感じです。さすが初期からバラマキを続けて普及に力を入れていただけある。
お店に特殊な機械を導入しなくても使える決済の先駆けとしてさすがといったところ。

2位,3位は大きく離れてd払い(docomo), au Pay(au) がそれぞれ50%前後。
やはり、携帯電話キャリアとキャッシュレス決済は切って離せない関係で、メイン端末数のシェア(docomo 45%程度, au 30%程度)とほぼリンクしている感じです。
楽天 Payはさらに半分近く落ち込んでいますが、携帯キャリアとしての普及率はau の 1/3以下であることを考えると健闘していると言えます。

別の視点で考えると、従来までポイント系で頑張っていた実績よりも、スマートフォンと如何にリンクしているかというファクターの方が影響が大きいと考えられます。
こう見ると楽天が無理して携帯電話事業に力入れている気分もわからなくはないですね。

PayPay の Softbank + 初期からの強力なプロモーション の結果、手数料が取られるようになってもデファクトスタンダードとしては確固たる地位を築いていると言えるでしょう。

3.1. スーパー・コンビニでの普及率

付与されていたカテゴリのうち《買う》スーパー・コンビニエンスストアで絞り込んでみると。
33件が該当し、そのうちローカルチェーンの地元コンビニと思われる1店舗が楽天Payを採用していない以外を除いては、すべてのキャッシュレス決済が導入されていました。
普及傾向を図る場合に、コンビニエンスストアとの相関係数がほぼ1.0ということなので、業種タイプ別の普及率で面白いデータが得られるかという観点では、一旦コンビニ・スーパーは外した方がよさそうですね。
また、店舗名を見るに33件中, 31件が大手コンビニとその系列と思われるので、スーパー・コンビニというカテゴリながらスーパーは殆ど導入していない(もしくは導入はしているが本キャンペーンに参加していない)ということが読み取れます。
スーパーって安さが売りなので、決済手数料などに敏感なのかもしれませんね。
逆に個人店レベルだとそもそも、1人2人でやってるところも多いので、現金決済だと両替の時間を確保しなきゃいけないので、決済手数料考えてもトータルでプラスみたいな事情もあるかもしれません。

4. さいごに

今回は普及率だけをみましたが、情報として業種、業態の情報もある程度入っているので、もうちょい頑張ってクレンジングすれば業種ごとの普及傾向とか色々見れそうだなと思いました。
データ分析遊びの題材としてもなかなか面白いと思います。